涙に濡れる珠玉のロマンス映画『ただ君だけ』ソ・ジソブの愛する女性を選ぶ基準は?「嫌いなことが似ている人がいい」

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※過去のインタビュー記事をウェブで公開しています

正直すぎるソ・ジソブが胸の内を吐露!
「韓流スターではなく俳優でありたい」

 11年10月6日から開催された第16回釜山国際映画祭のオープニング作品に選ばれた『ただ君だけ』。その9日後にソウルで行われたインタビュー。公開前から「ありきたりな純愛ストーリー」と称されたこの作品にソ・ジソブがあえて出演を決めた理由とは? 映画の話題から始まったインタビューはやがて彼の不安な胸の内に迫っていく。「今が大事な時期」と語るソ・ジソブ。その正直な告白に耳を傾けてほしい。

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 愛という言葉には不思議な生命力がある。この決して軽くない、呪文のような単語を、ある者はむやみに口にすることを避けたり、ある者ははばかることなく乱発する。しかし、「愛なくして人はまともに生きられない」という言葉にほとんどの人が共感するはずだ。これこそまさにわれわれが愛する理由である。
 ソ・ジソブは愛において他の追随を許さない。どんな女優と出会っても、彼は毎回、特別な愛を育んできた。ソ・ジソブだけが演じられる独特なロマンスと言う人もいる。特別であると同時に普遍的。きっと彼が口にする「愛してる」という言葉には、「ただ君だけ」を胸に抱いているという絶対的な純愛が秘められているからだ。
「愛には理由がありません。その人がイケてるのかイケてないのかに関係なく好きになるじゃないですか。なのに時間が経つと、自分の望むように相手を変えようとけんかしたりします。チョルミンとジョンファを通じて、昔の気持ちを取り戻してくれたらいいですね」
 釜山映画祭の余韻がまだ残る13日の遅い午後、三清洞(サムチョンドン)近くのカフェで俳優ソ・ジソブに会った。『ただ君だけ』で元ボクサーのチョルミンに扮した彼は、どこまでも純愛を胸に秘めている男だった。
 ロマンスなら誰にも負けそうにないソ・ジソブだが、映画のなかでのロマンスを演じるのは初めてだ。そのためだろうか、釜山でも明らかに緊張した様子だった。「映画をご覧になった人たちの反応を見て、少し緊張がほぐれました。記者のみなさんにも喜んでもらえましたが、それでも緊張の糸を切らせるわけにはいきませんでした」と口を開いた彼から真剣さがにじみ出た。

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──正直に言うと、この映画は内容的に新しいものではありません。それでもこの作品を選んだのはなぜですか?

「もちろんプレッシャーはありました。クラシックな物語なので、『これをどうやってやればいいんだ』って。だから、ただ監督に委ねました。こんなありきたりなラブストーリーがやってみたかったんです」

──具体的にありきたりな愛とはどういうものでしょうか?

「僕たちの時代が知っていて、誰の心のなかにもある愛の形。記憶にはあるけれど表現はしなかった、そんな愛のことです。最近は傷つかないよう、出会ってすぐに別れる早い愛が賢いとされていますけれど、昔風のアナログな感性を見せたかったんです」

──ジソブさんはどちらですか?

「僕もやはりアナログなほうですね」

──以前から「アクション演技がつらい」と話していましたが、この映画にもアクションシーンがありますよね?

「つらいです。それでも続けるのは、体でする演技があって、目でする演技があるじゃないですか。年をとると、アクションが減っていくらしいので、若いうちにたくさん撮りたいです」

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Text by Mo Shin Jung ©internethankookilbo, Lee Sun Pil ©OhmyNews
Photograph ©internethankookilbo, ©OhmyNews, ©2011 SHOWBOX / MEDIAPLEX AND HB ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED
HOT CHILI PAPER Vol.71(2012 JULY)より

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