涙に濡れる珠玉のロマンス映画『ただ君だけ』ソ・ジソブの愛する女性を選ぶ基準は?「嫌いなことが似ている人がいい」

※過去のインタビュー記事をウェブで公開しています

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ただジソブだけ
人生でただ一度きりの運命の愛
その濡れた瞳がヒロインに語りかける
ソ・ジソブ in『ただ君だけ』

HOT CHILI PAPER Vol.71(2012 JULY)より

 最初はスケジュールの都合で出演を断ったというが、運命のように映画のシナリオはソ・ジソブのもとに舞い戻った。
 自身初のラブロマンス映画となった『ただ君だけ』。「恋に落ちるとひと筋で、長く付き合う」彼自身によく似た、愛に一途で不器用な男を演じながら、ソ・ジソブの目はいったい何を見つめていたのか──。
「自分さえ知らない自分をスクリーンのなかに見つけることが俳優の喜び」雨に濡れるように、ただソ・ジソブの魅力にひたる、珠玉の純愛インタビュー。

映画のなかでも外でも“純愛派”
「愛するときは、ただひとりだけを見つめる」

 韓国で2011年10月20日に公開された映画『ただ君だけ』は、元ボクサーのチョルミン(ソ・ジソブ)と、事故で次第に視力を失っていくジョンファ(ハン・ヒョジュ)の運命をかけた恋愛を描き、公開から13日で観客動員数100万人を突破。公開直前に行われたこのインタビューでは、撮影での苦労や恋愛観を率直に話しているほか、「共演したい俳優は?」という質問に意外な名前を挙げているところも面白い。短い言葉ながら彼らを選んだ理由もまた興味深く、この共演はぜひいつか実現してもらいたい。

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 俳優ソ・ジソブを代表するイメージが、「愛する女性のためなら、あっさりと命ですら捧げそうな純粋さ」であることに異議を唱える人はあまりいないはずだ。ドラマ「ごめん、愛してる」で多くの女性視聴者の目頭を熱くさせた彼が、映画『ただ君だけ』でハン・ヒョジュを相手にもう一度胸を焦がす熱い愛の物語に挑戦した。
 ソ・ジソブは『ただ君だけ』の公開直前のインタビューで、「実際の恋愛でも純粋なほうです。ただひとりだけを見つめます。愛するときは、そのたったひとりのために使う時間が足りないと感じます」と話した。ロマンス映画ゆえに不可欠だったハン・ヒョジュとのラブシーンについても、「もしかしたらと思って何日間も食べずに腹筋を鍛えていたのに、ソン・イルゴン監督がそういうシーンを要求しなかったんです。撮影直前、照明をセッティングしている間も、監督の脇で腹筋運動していたのに……」と少し残念そうだ。
 人恋しくなる秋に『ただ君だけ』を観る人たちに、ソ・ジソブは「この映画を観て、初恋の胸のふるえとトキメキを思い出してもらいたいです。誰だって愛を始めるときは相手の長所や短所を問わず、条件なしに愛し始めるじゃないですか。そんな初心に戻れればいいなと思います」と話した。

──ロマンス映画に主演するのは初めてだと思いますが、出演を決めた理由とは?

「ありきたりなロマンス映画なのに、とてもグッときました。時期的にこんな作品がやりたかったんだと思います。その代わりプレッシャーも大きかったです」

──映画を初めて観た感想は?

「僕自身の感想よりも、まわりの男性たちが泣いたと聞いて、とても気分がよかったです。みんな、心のなかに何かわだかまりを持っているみたいですね」

──自分の演技に点数をつけるとしたら?

「51点をあげたいです。この点数は僕にとってそれほど低い点数ではありません。事務所の名前も『51K』なんです。49%と51%の差はそんなにありませんが、勝敗が分かれるところです。僕自身にあげられる最高の点数。『ありきたりで陳腐なストーリーなのに胸が痛くて涙が出た』という観客の反応は僕にとって最高の賛辞です」

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──撮影しながら大変だったのはどんな点ですか?

「映画でロマンスをやるということがこんなに大変だとは知りませんでした。ドラマは16時間お見せすることができるじゃないですか。足りないところを埋める余裕もあります。映画は2時間に圧縮して見せなければいけないので、そのなかで愛の感情をずっとキープすることが大変でした。僕は時間のかかるタイプなんです。感情を表現しようとすれば、撮影の2日前から感情を整え始めます。映画は1カット撮影して、長いと3~4時間ぐらいは照明などのセッティングを待たなければいけません。その間ずっと感情の糸を切らさないことが大変でした」

──格闘技シーンではすばらしいキックの実力を見せましたね。

「それはカメラワークのおかげですが、肉体的にも大変でした。特に総合格闘技選手のウィ・スンベさんは、デニス・カンさんと戦って勝った人なんです。体重だけでも20キロぐらい差のある人なので、手が少し触れただけでも威圧的でした」

──つらくて大変なキャラクターを演じることが多いですね。もっと楽なキャラクターを演じるつもりはありませんか?

「何が楽なのかはよくわかりませんが、僕をしぼり出さなくてもいい役を演じてみたいとは思います。でも、自分でしぼり出してこそ演じられるタイプなんです。個人的な性向なんですが、たぶんコメディをやってもしぼり出すと思います」

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Text by Mo Shin Jung ©internethankookilbo, Lee Sun Pil ©OhmyNews
Photograph ©internethankookilbo, ©OhmyNews, ©2011 SHOWBOX / MEDIAPLEX AND HB ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED
HOT CHILI PAPER Vol.71(2012 JULY)より

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