ドラマ「太陽の末裔」でシンドローム再燃中! ソン・ジュンギの恐るべき演技力を3年前に刻印した『私のオオカミ少年』

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※過去のインタビュー記事をウェブで公開しています

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──セリフのないキャラクターという点についてはどうですか?

「いくらセリフがないと言っても、まさかここまでないとは! 知っていたら出演したかどうかわかりません(笑)」

──またセリフのない役がきても、出演は難しい?

「セリフがないからもう少し楽だと思ったのに。かっこよく見せなきゃいけないキャラクターでもないし、衣装はボロボロ、髪はボサボサ、前日にスタッフと遅くまでお酒を飲んでも大丈夫というのがすっごく楽でした(笑)。だから選んだはずなのに……。セリフのないことの大変さに気づいてからは、怖くなってしまいました。セリフを奪われると俳優にはやれることが何ひとつないんだなと。最初はセリフがないのが気楽で、『ボヨン、セリフ合わせしよっか』とパク・ボヨンさんをからかって遊んでいました。彼女は『オッパはセリフがないのに、どうやってセリフ合わせするのよ!』と怒ってましたけど(笑)」

──セリフがないことで学んだことはありますか?

「演技の基本をあらためて考えさせられました。自分にセリフがないぶん、相手のセリフをしっかり聞くようになるんです。演じているとたまに自分のことだけで精一杯になってしまうときがあります。『新人の頃は違ったよな』と気づかせてもらいました」

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──劇中、卑劣な大人と純粋な少年が対比されますが、ご本人はこの世のなかに「純粋さ」はまだ残っていると思いますか?

「絶対にたくさん残っていると思います。僕を応援してくださるファンのなかには、僕より年上の方もたくさんいて、『芸能界で生きることは大変だと聞きますが、しっかり乗り越えてくださいね』と書かれたファンレターをいただきます。芸能界ってそんなイメージなんですね。僕は幸いにもデビューしてから純粋ですてきな人たちにたくさん出会い、いい出来事ばかりに恵まれてここまでやってきました。芸能界には想像以上にすてきな人が多いし、まだ純粋さはたくさん残っていると思います。それと、韓国で上映イベントが行われ、観客の方と会話する時間がありました。そこである高校生がこう話したんです。『最近は恋愛を何かの手段としてとらえた作品や商業的な恋愛ストーリーが多くて軽い感じがするけど、この作品はチョルスがスニを40年も待つところがすごくよかった』と。この言葉は僕の胸にすごく響きました。ちなみに僕自身はそんなに待てないですけどね(笑)。どうやったら40年も待てます? ほかの女性と恋愛しないと。あ、僕がこんなことを話したら失望されちゃいますか? 僕も純粋さを忘れずにやっていかないといけないな(笑)」

──日本のファンにぜひ注目してほしいところは?

「チョルスとスニの温かな恋がメインですが、そのまわりでとても情にあふれた純粋な人たちがたくさん出てきます。少し昔の韓国が感じられるのではないでしょうか。韓国の情緒がよく表現されていると思います。文化も時代も違いますが、日本の方もきっと共感してくれると思うので、ぜひそんなところにも注目してもらえたらうれしいです」

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Text by Kawamura Sachie
Photograph by Joo Sung Young
HOT CHILI PAPER Vol.75(2013 JUNE)より

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