数学エッセイ出版! 最高学府ソウル大に在学した知性派John-Hoonにも、恋は方程式で解けない?〜女性カバーアルバム『VOICE』

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※過去のインタビュー記事をウェブで公開しています

──もしジョンフンさんがゲームクリエーターだとしたら、どんなゲームを作りたいですか?

「う~ん。僕が作れる、作れないは別にして、興味があるのは仮想世界のなかに入り込むゲームかな。今の技術力では難しいかもしれないけど、何十年か先には、頭にヘルメットやセンサーをつけて仮想世界に入り込んで実際に自分が走ったり戦ったりする、映画『マトリックス』のようなゲームができるんじゃないかと思うんです。現実と仮想の区別があいまいになるなど副作用もあると思いますが、科学文明に興味がある僕としては関心があります」

──「RUN60」は、ターゲットが「5人の大切な人」の命を守るために奔走するというゲームです。ジョンフンさんがもしターゲットになってしまったらどうしますか?

「それはもう、命令されるがままにやるしかないですよね。シカタナイ(日本語で)」

──ジョンフンさんにとって「5人の大切な人」とは?

「一番は家族。二番が友達で、三番が恋人。あっ! すみません。一番が家族で二番が恋人、そして三番が友達です。やっぱり家族が一番大事ですから。特に母親です。四番目は尊敬する先生で、あとひとりは……(しばし沈黙)。というか、家族ってひとりじゃないですよね!? 僕は4人家族なのでそれだけで3人まで埋まっちゃいますね」

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──撮影期間はどのくらいでしたか?

「丸一日です。朝6時に起きて、夜中までひたすら撮り続けました」

──たった1日で!?

「99%が室内の撮影でしたし、照明だけ変えてパソコンの前に座ってワンシーンをずっと撮っているような感じでした」

──この映画では、ほとんどのセリフを日本語でこなしていましたが、大変じゃありませんでしたか?

「本当に大変でした! コンサートや音楽番組のMCで日本語で話すこともあるのですが、やはり演技となると次元がまったく違いますね。アクセントなど、監督さんやスタッフの方に繰り返し教えてもらいながら撮影を進めました」

── 一方で、ピエロが本音を語るシーンでは、日本語ではなく韓国語を使っていましたよね。それが逆にリアリティがあって、背中がゾクッとさせられました。

「もしすべてが日本語のセリフだったら、本当にパニックになっていたと思います(笑)。僕から見ても、日本語のシーンよりも韓国語のシーンのほうが深い感情表現ができました。特に、ピエロがしている〈ゲーム〉の真実を知った弟を脅すシーンがあるのですが、そこは本当にピエロになりきってドスの利いた演技ができたと思います」

──ジョンフンさんの演技で「ここは絶対見てほしい!」と思うところは?

「残酷な目線とか、人を殺したあとの快楽の笑み、そういう部分を見ていただきたいです。実は僕もまだ完成版を見ていないんです。自分の演技を直視するのがなんだか怖くて……。このインタビューが終わったら、ちゃんと向き合おうと思います」

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Text by Sakai Mieko
Photograph by Onodera Hironobu
HOT CHILI PAPER Vol.71(2012 JULY)より

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