「念願の殺人者です」これを読めばパク・シフのすべてがわかる。遅咲きのデビューからドラマのヒットを連発、そして待望の映画初主演!

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※過去のインタビュー記事をウェブで公開しています

──香港ノワールへの憧れは今もありますか?

「男のロマンですよね。役者である以上、いつかは演じてみたいです。ものすごく男らしくて強いキャラクター。外見も内面もマッチョな男をいつかぜひ!」

──逆にさえない地味なキャラクターはどうでしょうか?

「演じてみたいという興味はありますが、ファンのみなさんが違和感を感じませんか? もちろん変身したいという欲はありますが、だからこそ慎重にやらなければいけません。ここまで積み重ねてきたキャラクターがありますからね。それでも変身はしてみたいです。でも、その時期は今ではないと思います」

 映画『殺人の告白』の撮影が終わってから旅行に出かけたというパク・シフ。3泊4日で登別の温泉にも行ったそうで、「すっごく気持ちよかったんですよぉ~」と笑顔で話しながら、「見ます?」と言って携帯カメラで撮った写真を見せてくれた。そこに写っていたのは、すばらしい絶景の温泉につかっている彼の姿。残念ながら(?)カメラには背中を向けていたが、それでも鍛えぬかれた背中に「うわぁ~お!」と叫んだら、「ね、景色がすごいでしょ?」とパク・シフ。またまた彼らしい受け答えだ。

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──温泉がお好きなんですよね。

「行ったことのない温泉がまだまだたくさんあるので、ぜひみなさんにおすすめの温泉を教えてもらいたいです。その代わりに僕が韓国のおすすめをご紹介しましょうか? 日本の方って豚足みたいなものはお好きですか? 良才洞(ヤンジェドン)においしい豚足のお店があるんですけど。あ~、残念、店の名前を忘れちゃって、場所もきちんと説明できません。良才洞の交差点の近くにあって、本当においしいんです。あとはタットリタン(鶏肉とじゃがいもの韓国風煮物)! 南漢山城(ナムハンサンソン)にあるタットリタン屋にたまに行くんですが、ここもおすすめです」

──最近はオフの日を自由に過ごすのも大変じゃありませんか?

「家で過ごすことがほとんどなので、不便に思うことは少ないです。オフの日は、家で音楽を聴いたり小説を読みながら半身浴をするのが定番。撮影中は余裕がありませんから、こういうのんびりできる時間が貴重なんです。でも、外に出たときは、状況にはよりますけれど、できるかぎりファンの方の写真のリクエストには応えてあげたいです。そうそう、日中韓のファンのみなさんは、それぞれすごく違いがありますよね。韓国のファンは通行中に僕を見かけたら、『パク・シフだ! パク・シフだ!』と笑顔で指をさし、日本の方は『シフさん……』と静かに近寄ってきて握手を求めます。中国の方は僕を見かけたらダッシュでこちらまで走ってきて、腕を組んで写真を撮り始めたりしてとっても自由(笑)。どの国のファンの方たちの対応も心からありがたいですし、かわいらしく思っています」

 演技論や自分自身のことをあえて難しく語ろうとしない、そんな印象を受けた。ちょっとした言葉のやりとりに面白さを感じ、その先を聞き出そうとツッコむのだが、「ハハハ」という笑い声とともにさらっとかわされてしまう。はたしてパク・シフとはいったい何者なのか? その答えは、まだまだ簡単に出せそうにない。

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Text by Kawamura Sachie
Photograph by Kim Do Hyung
HOT CHILI PAPER Vol.73(2012 NOV.)より

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※記事内の発言や情報は発刊当時のものです

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