役者の道を切り拓いた皇太子役。チュ・ジフンが振り返る人生のターニングポイント。やっぱりそれは「宮~Love in Palace」だった!

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※過去のインタビュー記事をウェブで公開しています

──時代劇にはまた出演してみたいですか?

「面白かったですが、想像していた以上に難しいことも多かったです。一番は言葉づかい。文章を読むだけなら大丈夫ですが、いざ声に出してみるとぎこちなくて、『あれ、こんなイメージじゃないのにな』ってなります。あとは肉体的なしんどさ。はぁ……夏の暑い日に……いえいえ、それはしかたのないこと。俳優ですからね。すてきな時代劇の話が来たら、またやらなくちゃ(笑)」

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──健康管理のために実践していることはありますか?

「私はあるとき一気に健康管理して、それを貯金のように少しずつ引き出していくタイプ(笑)。私って、実はみなさんが思っている以上に、なかなかいい体してるんですよ。でも、みなさんはそのいい体を見たことがありません。撮影に入る前に一生懸命運動して体を作りあげますが、撮影に入ると運動ができなくなるので、筋肉が全部なくなっちゃいます。筋肉隆々な体にロマンを抱く男優たちは撮影中も運動を欠かしませんが、私は一度にふたつのことができません。そうこうしているうちに醜く太る寸前で撮影が終わります(笑)。健康管理といえば、お酒を飲まないことかな。ドラマ撮影中はほとんど飲みません。でも映画の撮影中にお酒を飲むのは悪いことではありません。飲みながら監督といろんな話をして、監督と親しくなったらリラックスして演技ができます。それにファンの方が送ってくれる紅参のおかげで健康が維持できています」

──これから挑戦したいことはありますか?

「本音を言うと、挑戦することはあまり好きじゃありません。ほかの人たちががんばって準備したものに、私の個人的な挑戦意識を持ち込むのは失礼だと考えています。もちろん挑戦するためにたくさん準備したり、好きで挑戦することは悪くありませんが、挑戦のための挑戦は好みません。挑戦とまではいかなくても、やってみたいことはあります。『トランスフォーマー』でシャイア・ラブーフが逃げるとき、ものすごくリアルなリアクションをしますよね。あれは現場で実際に車を落としているらしいです。もちろん、そんなことがなくても俳優は演じなくてはいけませんが、そんな仕掛けがあればもっといいし、観客にもリアルだと喜ばれるでしょう。そうそう、『パイレーツ・オブ・カリビアン』ではジョニー・デップが浜辺で撮影するとき、紫外線を遮断する特殊なコンタクトレンズを用意してもらったと聞きました。まぶしいと目を細めてしまうじゃないですか。そのレンズのおかげでその心配がなくなり、自由な表情の演技ができるんです。たまにそういう海外の制作環境をうらやましく思って、そんな仕事をしてみたいとは思います」

 チャン・ギュソン監督の「これ以上ないほど素直な人」という言葉が少しわかったような、チュ・ジフンらしい素直な言葉にあふれたインタビューだった。そういえば、ものすごく気になっていたことをひとつ聞き忘れてしまった。「ジフンさん、今日はどうして赤のスーツを選んだのですか?」。そう聞いたら、彼はなんと答えただろう。「着たかったから。ただそれだけ」なのか、それとも「実はこのスーツはね」と話し始めたのだろうか。「例えば……」と流れるように滔々と語る〈ジフン節〉、近いうちにまた聞かせてほしい。

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Text by Kawamura Sachie
Photograph by Joo Sung Young
HOT CHILI PAPER Vol.75(2013 JUNE)より

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※記事内の発言や情報は発刊当時のものです

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